kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

日本では引っ越しは高つく!

日本では、引っ越しが高つくのは皆さんご存知のとおり。ボクが東京で過ごした80年代では、礼金2・敷金2・前払金1、おまけに連帯保証人なんかが必要で、引越し費用もかかるため、結局のところ家賃の6ヶ月分が必要+αということが普通だったと思います。

 

 

アメリカに行ってみると、アパートを借りる時には前払金1,デポジット=敷金1の2ヶ月分で引っ越すことができました。ちょっとフシギに感じましたが、そうした常識がつくられていたのです。これはあるいは法的な借り手保護があったからかもしれないのですが、基本的に移動者にやさしい精度であるのは間違いありません。

 

 

で 帰国してみると、またしても移動に大きなペナルティがありました。ボクのように引っ越しばかりの人生にはあまり嬉しい制度ではありません。(東京で3回、カリフォルニアで10回くらい、名古屋で3回、かなり多いほうじゃないかと思います。)

 

 

一般にこうした制度の違いも、経済学的な視点からは、けっこうな説明があります。社会の常識が、移動を前提としない日本では、引っ越しするやつは基本的に信頼できないヤツである。そのために礼金・敷金・連帯保証人なんかが必要だというフォーマットが支配的な制度的均衡として成立してきたというもの。

 

 

これもアカロフのレモンに近いですね。つまりボクは本当に家賃滞納なんかしない人間なのだが、それを証明することができない。家主からすると、誰が家賃滞納をするやつかわからないので、保証の要求度が高まるということです。  

 

なるほど。

 

 

この説明では、引っ越しなんかする、あるいは賃貸アパート暮らしのやつは、そもそも社会的に信頼に値しないため、できるだけ多くの保証を取らなければ、いつ家賃を踏み倒してトンズラするかわからない、というわけです。反対に、定住する人間は信頼できる良き市民である、ということになりますか。

 

 

仮にこれが移動しにくい日本社会の均衡点の理由であるのなら、法律を変えて礼金を廃止させるというのはあまり適切なやり方ではない。そうしても、そのリスクの分だけ月額家賃が上がるだろうからです。

 

 

むしろ各人が、もっと(家賃を将来的に必ず支払うような)信頼に値する人間であることを別の形で示せれば、あるいは統計的に示せれば、一人ひとり信用に応じて異なった礼金・敷金・保証人などが必要な市場均衡ができるはず。ちょうど、リスク細分型自動車保険・生命保険・健康保険といった感じです。

 

 

www.itmedia.co.jp

 

おそらくガチガチのサヨクであれば、これが新しい“差別”なのだということになるでしょう。まあ実際 その通り。

 

 

でも常識から明らかなように、交通違反ばっかりしているヤツのリスクが低いはずはないのと同じように、クレジットカードの支払いが滞ってばかりのヤツが家賃を払わない可能性も高いはず。実際に統計を調べれば この関係は一目瞭然です。

 

 

ところで、礼式ゼロ・住み替え自由というスタイルでさえも、十分に信頼できる個人には許されるように思います。これからはそういった人生の生活スタイルも、それなりに確立するのかもしれませんね。

 

 

japan.cnet.com

 

 

おそらく こういったサービスを利用するためには大きな信用スコアが必要か、それに代わるリスク・プレミアムを支払うことになるように思いますが。。。