kurakenyaのつれづれ日記

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初めての解剖実習

先日、友人のつてによって、某大学の解剖学研修室で、実際の脳構造を勉強することになった。ガチ文系のボクには、当然初めての体験となった。


地価にある大きな解剖実習実に入った時には、20体ほどの献体が、それぞれ布にくるまれた状態で整然と安置されていた。そして、ぼくらのために用意されていたホルマリン漬けの2つの遺体は、すでに頭蓋が切断されて、脳が取り出されていた。金属製の調理台のような机の上で、2つの脳を縦横にスライスして、各種の構造を確認していった。およそ1時間あまり。


感想としては、なるほど、脳構造というのは神経科学の教科書に書いてあるとおりだ、という程度だったというべきか。フォアグラにも似た灰色の豆腐状の組織であった。おそらくボクはあまりに感性が乏しくて、人の死というものを遺体の脳部分からは推し量れないヤカラだということなのだろう。


さて、その時に、解剖を担当してくれた先生から、観察中にいくつかの行動科学と脳構造に関する質問を受けた。ので、小生説明していわく、例えば、保守主義者は世界が危険に満ち溢れていると感じていて、そのため、信頼のできる仲間と、そうでないよそ者を峻別しようとするということとか。外出時に、入念に複数のカギをかけるタイプにでもなるだろうか。あるいは、サピオを愛読しているとか、、、、


で、実際、保守主義者の扁桃体(危険を察知する部位:fight or flight)は、相対的に大きいということが脳構造解析から知られていることも説明した。


http://www.cell.com/current-biology/abstract/S0960-9822(11)00289-2


ということで、今後の研究が期待される。



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