kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

結婚するのはどういう時?

通勤の途中でテレビを見ていたら、震災以降、結婚紹介産業の人気が高まっているんだそうだ。なるほど、震災や停電で心もとなくなるということが、配偶者獲得への活動につながるということらしい。

経済学では、demographic transitionという言葉が使われている。日本人でも、僕の祖父母の世代は、早く結婚して、子供をたくさん育てていたが、両親の世代になると、どの家庭も二人の子どもがいたような感じだ。それが今は、結婚しないことも多いし、子供の数もバラバラとはいえ、平均すれば2人もいるだろうかという感じだから、相当な変化だ。

こういった人口増加率の減少は、近いところでも韓国やシンガポールなどの先進地域だけでなくて、ほとんどアジアやアフリカの途上国富裕層でも発現しつつある。

所得が高まると娯楽や生活スタイルが多様化して、無理に結婚する必要もなくなる。今回のような震災があると、そういった生活スタイルの変化が、実に精神的なものに由来することがよくわかる。考えてみると、ベビーブームというのも、戦争が終わるというメンタルな状況によって起きたのだよな。

こういった心理的な変化が捉えられれば、社会科学はもっと進歩するんだろうが、そういうのは社会心理とも関係するので、限り無く難しそうだ。いつの日にか、ハリ・セルダンが生まれることなんてあるんだろうか??