kurakenyaのつれづれ日記

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黒人解放の倫理とTPPの倫理の論理的帰結

slumlordさんのTPP議論に触発されて、久しぶりに僕も書いてみようと思い、一筆奏上。

そもそも、アメリカの黒人の解放が議論されたときにも、南部の奴隷主は奴隷解放時の自分たちへの補償を要求していた。しかし、ロスバードいわく、「補償を受けるべきなのは、それまで自由に生きる権利を虐げられていた黒人奴隷たちであって、保証は奴隷所有者から、解放奴隷に対して行われるべきだった」という。

かつて、僕はこの議論をロスバードによって初めて知った。
な、なんという正論だろうか!?


消費者に10倍の値段でコメ農家がコメを買わせていたのだから、TPPが締結・執行された際には、農水省が目論んでいるように「農家が補償される」べきではなく、「一般消費者が、農家から補償されるべき」なのだ。

自由と正義の原理は、明らかにそう要求するはずだろう。