そういえば最近読んだニュースに、ウォール街でもさすがにスーツを切る必要がなくなってきたというのがある。確かに現代のビジネスマンの大成功者たち、ジョブスにしても、ザッカーバーグ、ジェフ・ベゾス、ラリー・ページ、などなど誰一人としてスーツを着ていない!!
これに関連して、よく戦前の写真を見ていて思うことなのだが、昔は本当に男性のスーツ着用率が高かったことと、同じような話でスーツは三つ揃えで、おまけに帽子をかぶっていたという事実。かなり隔世の感がある。
これって、つまりはニュートンやバッハの時代のかつら、あるいは日本のちょんまげのようなものだったんだろう。ドレスコードというのはいつの時代にも、ある種の画一性を要求するということなのだ。
ところで日本の就職活動でみかける、全員同じのスーツ姿を見ると、その画一性にはかなりフシギな感覚が残る。特に女子学生の場合、絶対に就活後に就活スーツを着ることはないだろう。結局、いつものように社会としては膨大なムダ遣いをしていることがわかる。
スーツは相手に対する丁重さというだけでなく、社会的な正当性などを意味するから、おそらくは政治家や法律家などは最後まで必要とするだろう。とはいえ、普通の会社の事務作業のために、一体スーツを着る必要があるようにも思われない。
男女共同参画やLGBTもけっこうだが、多様性の促進の掛け声の前に、そもそもこうしたバカらしい画一主義から生じているムダからなくせばいいんじゃないんだろうか?? 学生の負担も少しは軽くなるだろうに。
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