kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

外国人の人権

さて3日遅れでロサンゼルス空港についた僕と家族は
管理官の理解不足からVISA statusについて入国管理のinspectionを受けることになり、
結局、3時間程度の拘束を受けた。


時差ボケもあって死にそうに疲れてしまい、立ち直るのにまるまる1週間かかったが、
彼らの疑問は基本的に単なる無知なのだと(僕は)理解している。
どのみち、誰も入国に関する膨大な法律細則の詳細を知ることなどできないし、
彼らは彼らなりに多くの違法移民を防ぐという仕事を粛々とこなしているということのだろう。


小生にとっては不愉快でも、それは国家というものがあって、
外国人に入国を認めていない以上はやむを得ないという法律上の理屈はよく理解している。
が、実にバカバカしい話だ。
なんで日本に職のある僕がアメリカに違法居住するという疑いをかけられるのか。


日本での入国管理が、僕が受けた処遇よりも人間的だとはとても思えないのだが、
つまるところ、国家制度とはそういった非人間的な部分を含まざるを得ないのだろう。


昔読んだ憲法の教科書には「人権」は国家によって保障されるものであるから、
外国人は人権を基本的に享受しないとまで言う学者がいたように記憶している。
ただ、できるだけ人権保障を準用すべきだと。


なるほど そこまでおっしゃる方は、
実に権力側からの発想をしているのだろう。
この点、左翼的といえるだろう浦部教授に共感される体験だった。