kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

LJP: 電波の使用はオークションで

僕の理解では、日本のリバタリアニズムの普及には、「自由はどこまで可能か」の著者である森村進さんが、先発的に重要な役割を果たし続けてきたと思う。で、彼は税金に代えて、人が死亡した際に、その無主物たる財産を使って、最小国家を維持することを考えてはどうか、と提言してきた。

http://www.amazon.co.jp/dp/4061495429


こういった話として僕はといえば、税金に代わって、最小国家を維持するためには、電波帯域をオークションにかけて、その代金を使えばいいのではないか、と言ってきた。おそらく、どっちも無政務主義からすれば、単なる妥協であり、無意味なたわごとなのだとは、理解している。


ということではあるが、今日、ヤフーニュースを読んでいたら、はじめて「官僚の恣意的な意思決定じゃなくて、新たな電波帯域はドコモとKDDIの両陣営に自由に使わせてみたらどうか?」というマトモな民主党議員からの意見を見かけた。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100806-00000002-diamond-bus_all


もともと、電波帯域を完全に私有財産として売ってもいいだろうし、あるいは10年の使用権をオークションにかけてもいい。アメリカでもイギリスでもやり始めているから、前例がないというわけでもない。


ちなみに上海などの土地所有権というのは、たしか50年の使用権のことを意味している。法律論はともかく、経済的、実質的な意味では、固定資産税を極限まで上げていくと、使用権のオークションになってしまう。


日本なら電波のオークションだけでも年間1兆円ぐらいは出てくることは、ドコモやKDDIソフトバンクの利益を見ても確実だし、それと義勇部隊で国防のみをやろうというのが、僕が「無政府社会・・」で論じた構想だ。


みなさん、ご一考あれ。