まったくfuyu-shaさんが指摘してくれている通りだ。
「要はカネ」なのが、アメリカの社会なのであり、
ある意味で政治とは独立した部分があるために
まだ僕は助かっているという事実は確かに厳然としている。
SSNなんかなくても、例えば100万ドルのキャッシュがあれば、別に問題はないだろう。
つまり、クレジットなんか使わなくても、キャッシュで何でも解決することは可能だ。
ただ、アメリカ国籍者に比べると、大きなハードルになっているというだけだ。
おそらくかつての社会主義であれば、
国家が認めない人間はアパートなんか最初から借りられないだろうし、
現実的には生きてゆくこともできないだろう。
(ちなみに先日のアメリカでの入国手続きでも、いろいろともめまくって、
相当な時間の無意味ないやがらせを受けた。)
M.フリードマンの『選択の自由』には、
「政治と経済の両方の焦点があるから、権力の暴走を防げる、
だから、経済活動の自由は重要なのだ」というような記述があったと思う。
ホントにその通りだ。
アメリカでも、あるいは日本やドイツでもそうだが、
貧しい国(多くは政治的にも不自由な国)から逃れて、
別の土地でがんばることも難しくなり続けてきたというのが20世紀の歴史だ。
戦前は日本人を始め、多くの人々が、
アメリカ、ブラジル、コロンビアなど新大陸の国に移民したのだ。
つまり、20世紀の福祉国家の成立とともに、
その対象を限定するために、移民法も厳しくなり続けたということなのだ。
福祉国家を愛するような他人への同情と共感にあふれる人は、
他国の貧困の中に住む人々のことももう少し考えてやるべきように思うのだが、、、、