kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

リバタリアンはこの不況をどう捉えるか?

以下のメールは知人に送ったものだが、
現状の経済不況への僕的な認識を示しているので、
お読みください。


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XXXXさま


さて、この世界大不況を目の当たりにして、
資本主義を信じるのは確かに難しいかもしれないですね(苦笑)。
しかし、歴史的にはチューリップバブルから、日本のバブル景気まで
多くの好不況が繰り返されてきています。
単純にいえば、今回の不況は世界恐慌と同じように、
ある種の金融資産バブル(サブプライムローンのバブル)がはじけたのだと
言えるでしょう。あるいは回復には10年ほどかかるかもしれませんね。


しかし、別にウォールストリートや企業の貪欲は今に始まったことでもないので、
単に、ある程度の確率で資本主義は
バブルの崩壊による不況が来てしまうということなのでしょう。
そして、確かに好不況の波は大きな社会的なコストを生み出してしまいます。


問題は、「このような好不況の波を「政府」が防ぐことができるか?」
あるいは「防げるとしても、そのコストが利益を上回ってしまわないか?」ということだと思います。
正直、僕は防ぐこともできないし、
できないことにかかるコストも利益をはるかに上回ると思っています。


なぜなら、なぜ不況が起きるのかの経済学の理解が現状ではあまりにも不完全だからです。
我々はほとんど不況が起こるマトモなモデルを持っていないのに、
それを不完全な政府がうまく処理することなど、とてもできないでしょう。


麻生さんが行おうとしているように、
結局は、バラマキが繰り返されて、官僚機構は肥大化し、
国家破産が近づくだけではないかということです。


近代以前に病気になった人は、ほとんどが医者に行っても完全な無駄だったのです。
なぜなら、当時は病気の原因が分かっていなかったため、
医者に診てもらっても、変な薬を飲んでも無意味な疲労を蓄積するだけとなったからです。
というわけで、今の経済学の知識水準で、
政府が何かしていいことがあるとは、僕には到底信じられないのです。



さて、どういう結論にしても、
結局一人ひとりの個人は、経済状況というのを与えられた背景として、
自分のベストを尽くすしかないですよね。
XXさんの健闘をお祈りします。

蔵研也拝