昨日に続いて、今日はニューオータニで
モンペルランの会合に行ってみた。
とはいえ、誰も知らないので聞くだけなのだが、、、、、
さて、招待講演ではシカゴ大学からKevin Murphyが話していた。
単純にいって、4%程度の将来への割引率を考えれば、
CO2削減は将来の技術とコストを使ってやった方がいいよ、
急な行動はやめて、今は待つべきだろう
というものだった。
ほとんどの環境主義者は100年後に起こる事象の価値を
現在と同じにするが、合理的な経済学者はそうは考えない。
割り引く必要があるのだ。
フロアからの常識的な割引の道徳的基礎に対しては、
同席していたGary Beckerもしつこく心理的基礎を強調していた。
ベッカーはついでに、100年後のテクノロジーが現在と同じはずがない
というのは歴史を見れば明らかだから、
将来の技術を待つのはもっともなのだ、とも言っていた。
これは別に新しい話題ではないが、
同じフロアにチェコの大統領のklausという人が来ていて、
この人は旧社会主義時代の経済学者であるのに
市場経済を信奉していたというのもなかなか感心したが、
「環境主義は、社会主義崩壊後の新たなる全体主義だ」
としきりに警戒していたのが、実に興味深かった。
だから大国主義的なG8は勝手で、きらいなのだそうだ。
いろんな人がいるものだ。
明日はmyron scholesの講演を聴きに行く予定です。