kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

人間性の本質?

カールワイルは間違いなく未来学者の中でも、
未来のテクノロジーへの超楽観主義者である。
例えば、買うのは高いが、この本なんか
内容が日本人の常識をはるかに超越している。


http://www.amazon.co.jp/dp/4140811676/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1220323969&sr=8-2


人間は、どうなっていくのか?という問いに対して、
小生的には、前に「少なくとも遺伝子工学は利用されて、
相当に多様な能力が強化されるだろう」と書いたように思うが、
これはシルバーの著書「複製される人」(原題 remaking of edenエデンの園の再創造)


http://www.amazon.co.jp/dp/4881356089/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1220324304&sr=1-1


と同じものだ。


こういった意見に対しては、通常、否定的なものが多いのだが、
それは、人間が人間でなくなってしまう、というような危機感からだと思う。
この点、カーツワイルの「我々の文明は永遠に人間的であり続ける」という発言は
参考になるし、小生は完全に同感する。


私、あるいは私の子どもがどういった能力を高めた存在になりたいのか、
K−1で勝ち続けるようなマッチョな体か、
あるいは、アインシュタインを超える理論を想像する知性か、
あるいは、ブラッド・ピットトム・クルーズのような恰好の好さか、
あるいはこれらのミックスしたもっとバランスのとれたものか
こういった問いは我々の価値観に依存している意味で
「ひじょうに人間的なもの」なのだ。


今現在の物理的な構造などが人間の本質であるというよりも、
「どうありたいのか?」という問いとそれに潜む「価値観」こそが
人間の本質だろう。
だから、未来の科学を使った人間もまた、
その物質的な構造のいかんにかかわらず、
永遠に人間的なままであり続けるのだ。