kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

麻黄はたしかに効果があるよ

漢方も含めた代替療法は効き目がないようだと書いたところ、敬愛する友人が、麻黄=エフェドリン漢方薬でもよく効きますよ、という指摘をしてくれた。


そういえば、シルヴァーの「人類最後のタブー」(これは邦題が完全に腐っている)

http://www.amazon.co.jp/dp/4140811862/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1303787833&sr=8-2

では、「エフェドリンはあまりによく効き、その副作用でメジャーリーグのピッチャーが死んでいるので、今は医師の処方がないと扱えないということになっている。ところがこの同じ成分を、mafeng という漢方薬alternative medicine と扱う場合には、「中国人」であれば限って売ってもいい」という、FDAの「自然食品」に対するダブルスタンダードが揶揄されていた。

麻黄は間違いなく、多くの効能を持っている。しかし、だからその有効成分はすでに単離されて、薬品となっている。だから、漢方だから効かないというわけではないのは明らかだ。

もっと、微妙なケースは、ある種の物質が複合的に作用してのみ、大きな効果が出る可能性があること。いくつかの物質が植物なり、動物なり、その他の民間薬に含まれていて、効果はあるんだけど、有効成分の分離が難しいということはありだろう。そういう場合、`ホールフーズ、あるいはマクロビオティック的な漢方薬はあり得ると思う。

しかし、この場合でも、double-blind test などによってその効果が確かめられる必要がある。さらに、その薬の副作用が通常医療の薬よりも少ない、そして効能に比べてその薬が安い、というような多くの点が考慮される必要がある。そういった意味で、セントジョーンズワートや麻黄以外のどの程度の漢方薬が望ましいのかは、今後明らかにされるべきことだと感じられる。


日本でも、クラウドを使った医療データベースが作られれば、もう少し状況が良くなるのではないのだろうか?? グーグルヘルスみたいなものに期待したいが、あるいは単なる人々の思い込みが積み重なるだけになるのだろうか??