先日JTの社内誌に 「タバコぐらいは許すべきだ」と書いた小生だが、
その後 急にタバコが1000円になる話が浮上した。
それで、今日たまたま日経BPで森永卓郎氏のたばこ擁護論
http://www.nikkeibp.co.jp/news/biz08q2/575850/
を読んだ。
中では、左翼かつ非喫煙者である齊藤貴男氏も
嫌煙運動の暴走を憂慮しているのだと記されているが
なるほど、よく理解できる主張だ。
なお、面白いと思ったのは、ヒトラー、ムッソリーニがタバコを禁止して、
チャーチル、ルーズベルト、マッカーサーが愛煙家だったことだ。
全体主義者が嫌煙的なのは、
タバコが退廃的で、社会に害悪をもたらす要因だったからだろう。
小生の父は、長年の喫煙がおそらく原因だと思うが、
まだ72だというのに慢性肺疾患でほとんど動けなくなってしまった。
彼は中学時代から50年以上もタバコを吸い、
数年前に肺気腫という典型的なタバコ病にかかって
死にそうになってからやめたというのが真実である。
ここで、タバコ会社を訴えるのがアメリカ人なのだろうが、
小生が感じるところでは、それは単なるイイガカリというものだろう。
タバコはいつの時代にも反骨、無頼漢、刹那主義などの
自己イメージを他人に与えるというプラスの役割を果たしてきた
それが彼の場合は、運悪く、致命的な状況に至っているだけだ。
嫌煙運動はどこかCO2削減にも似て、道徳問題化している。
その辺が危惧されるということなのだ。