kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

山崎元さん

こんにちは。

 

今日は近所の書店+スタバにて山崎元さんの『息子への手紙』を読んだ。僕は1995年に大人かつおそらく十分な経済学の知識を持ってと帰国してから、いろいろな「経済評論家」の本を読んできた。そのなかで唯一人にオススメできるのは、この人の投資法だ。実際、昔書いた本でも、彼の文章を引用しているはず。

 

 

 

 

要するに、投資法としては、「それなりの収入割合をオルカン一本で投資をして、必要だと感じたときに売って生活資金にする」というだけ。

 

他にも「資本主義の仕組み」や「幸福論」などの著者の世界観が書いてある。僕も資本主義の仕組みについては完全に同意。要するに、サラリーマンの「リスクを極端に回避する」という人生戦略では、人生を「機嫌よく」生きることは難しいということ。早いうちにスタートアップに関与するか、「取替のきかない」特殊な知識を持つビジネスマンになるか、の2択だということだ。

 

僕はこの本で言う、「個人投資家戦略」という形で生きてきたが、それは単に人付き合いが下手で、あれこれ本を読んで考えるのが人生の楽しみだったから。ビジネスマンとして楽しくスタートアップで仲間とうまくやれるなら、そういう人生も素晴らしいと思う。

 

幸福論についても、大まかに同意できるし、「人生の目的は人それぞれで良くて、金儲けでもいいし、何でも良い」というのも第賛成だ。

 

 

どうして凡百の投資法がの指南書が溢れているのか?? 特に経済学のマトモな論文を読んでいる人ほど、まったくよくわからないはずだ。おそらく山崎さんが指摘しているように、情弱の主に年配者が「マーケティングに惑わされている」のだろう。まともな若者はもうS&P500か、オルカンしか買っていない。

 

余談になるが、こういう本は、「よくわかっている大人が18歳の大学生にわかってもらいたいこと」を書いている。僕も「18歳から」という題名で書いたことがあるが、現実には18歳の少年はあまりに子供すぎて、知識も世界観も中二病のままなので、こういう「本当のリアルな現実」を語っても、ほとんど届かない。(山崎さんの息子さんは飛び抜けて知的だから、あるいはわかると考えられるのかもしれないが、、、) その点は残念でもあるが、まあ、実際の読者は20代後半以降のビジネスマンだから、別に問題はないのだろう。

 

ともあれ、彼のような啓蒙的な人材が亡くなったことは実に惜しい。もっと活躍してもらいたい人だった。ご冥福をお祈りします。

 

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