こんにちは。
先日 なぜか『約束のネバーランド』というマンガの実写版を見た。出来はともかく、話しそのものは、「子どもたちが鬼の食用に飼育される世界」の話。背景はイギリスのパブリックスクール風であり、名前もイギリス風だから、近代初頭イギリスっていう感じなんだろう。子どもたちが出荷されるというのはグロい感じで、ようするにイシグロの『わたしを離さないで』と同じモチーフだ。というか、ほとんどその辺はパクリというべきか。
考えてみると、人間が食われるというのは、『東京喰種』『進撃の巨人』など、主要な作品で普通になってきている。ある意味ではそれだけ、自然なことなのかもしれない。それでも、こうした作品には「人が食われるために飼育される」というオドロオドロシイ主題はほとんど感じられない。
反対に、『約束のネバーランド』では、グロい雰囲気が強く残っている。ここで思い出したのが、『動物の解放』by Peter Singer。牛も豚も食べられるために育てられ、若いところ(人間でいうと1代後半というところか)で出荷されて、屠殺される。考えてみると、気が滅入る話だ。
で、若くもない自分には、もはや別にいいたいほどのこともないのだが、自分一人のときは肉食やめようとまた思い直したというわけだ。みなさんも、万が一気が向いたら見て、考えてみてください。
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