kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

現金2

こんにちは。

 

いつもの話。

 

いったい現金って必要なのか? それで、退職を機会に少なくとも小銭はいらないだろうと考えて、小銭は発生すると募金することにしてきた。最近は能登半島地震があったので、それに寄付しているが、基本的には若い時から盲導犬協会がお気に入り。それ以外にも、地域募金ならどのスーパーのレジにもある。2022年3月に退職したから、2年ほどになるか。

 

現金を札だけにすると、小銭入れがいらなくなる。これだけでも(特にウィルスがどうのこうのと考えたり、言ったりしている人には)大きなメリットじゃないか?? (ちなみに小銭入れにはSDカード持ってます)

 

まずはSUICAを使う(これが一番早いから)。使えなければクレジットカード(これは認証にそれなりの時間がかかる)。それもダメなら千円札を使う。で、今ちょっと思い出してみると、自分が現金を使うのは、(前のポストの観光地を除けば)名古屋と富山のQBハウスに行ったときだけだ(と思う)。東京で行ったQBハウスはキャッシュレスになってが、、、

 

それでこの2年は銀行ATMを使ったこともないし、それで困ったことはほとんどないのだが、とはいえ、考えてみると、これにはワケがある。それは時どき友人と食事をして、代金を「割り勘」にすることがあることだ。それで現金を誰かにわたすこともあるが、自分がカードで支払って現金をもらうことがあるからだ。多分これがなかったら、どっかでATMにいっているんじゃないかと思う。

 

さて経済学者として、何度考えてもわからないのは、「現金を取り扱うコスト」というものが、日本の社会ではとんでもなく過小評価されていること。現金を使う人が多ければ、消費者は数えて支払う手間と時間が増えるし、受け取る業者は現金を数えて、銀行に持っていったり、預ける手間が発生する。ATMへ現金を運ぶ作業が(日通警備などに)必要になるし、あるいは銀行(ATMや自販機、最後はおばあさんなど)強盗の危険も上がる。何も良いことないじゃないか! 

 

これらを合わせると、数兆円(これってGDP1%くらいだよ!)にはなるという推計があったと思う。

 

根本的な問題は、カード決済でカード会社に2-3%(もっとだったか)が取られること。だけど、こんな国はもう日本しかないんじゃないのか? アメリカなんかはもっと低い。現金が消えてしまったスウェーデンや韓国はもっと低いだろうと思う。ということは、こういうところこそ、実際には銀行団の特権が温存されているということ。結局、すべて日本という国家権力の与える特権が、国民生活の変化=効率化を妨げ続けて、35年が経過したということになる。 にもかかわらず、こうした根本的・制度的な非効率を訴える新聞もメディアもない。

 

そんなに銀行員に特権を維持させてやる必要なんてないじゃないか。。。

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