こんにちは。
久しぶりです。わが家も世の流れには逆らえず、ついにネットフリックスをサブスクすることになりました。
で、早速、一昨年話題になっていた「イカゲーム」を見てみた。
うーん、なんというか、全体の発送というか、セットのヴィジュアルが印象に残る。テレビドラマというよりも、暴力性・グロさも含めて完全に映画といった作りだ。
ここ10年ほどは、学生たちに「好きなもの」をプレゼンさせると、多くの学生が韓国のものについて発表してくれるようになった。で、韓国文化の中でもK-POPはすでに日本を20年ほど置き去りにしている感じだったが、ついに映像産業全体でも追い抜いたという感じがある。今の大学生が「韓国カルチャーは日本よりも進んでいる」という印象をもっているのもうなずける作品だった。(今も日本が優れているのは、やはりアニメ・マンガになるのだろう。)
余談になるが、「パラサイト 半地下」もそうだし、(まだ見てないが)「梨泰院クラス」も韓国の階級格差を描いている。なんか、韓国の格差が逆に文化パワーにつながっているようなのが興味深い。
それにしてもこういう作品は、「自由」がないと生まれない。昔なら小説、今なら映像表現に検閲がかかる中国では、こんなすごい作品は生まれないだろう。やっぱり、ユーゴーやスタンダールなんかの19世紀から、思想の自由は表現の自由であり、それなしでは普遍的な価値のある作品なんかできないことが痛感された。
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