kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

火の賜物

こんにちは。

 

そういえば、ランガムの「火の仕様によってエレクトゥスが生まれて、世界に広がった」という話は、説得力がある。僕はこれを基本的に信じている。

 

 

もし人類の進化に興味があるなら、この本は外せない。200万年ほど前に、ハビリスからエレクトゥスへの進化が起こったが、それは大脳の増大を支えたカロリー摂取の効率化、つまり食料の加工=火の使用にあるというもの。実際、火を使用すれば、肉や穀物が美味しくなるだけではなくて、圧倒的に消化しやすくなる。

 

それによってゴリラやチンプよりも、多くの自由時間を得ることが可能になり、同時に大脳も大きくできたという。ちなみに、女が主に調理を担当するというフェミニズム的不平等もこのとき生じたと主張している。

 

ともかく、人類の進化史に対する興味深い必読の書だ。

 

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