kurakenyaのつれづれ日記

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『動物農場』=2040年のJapan

こんにちは。

 

先月たまたまジョージ・オーウェルの『動物農場』について、友人たちと話をする機会があった。それで、自分はこれまであらすじしか読んだことがなかったので、せっかくなので、今回読んでみた。

 

 

たったの150ページにもならない短編。ロシア革命によるロマノフ朝からレーニンスターリンへの権力の変遷と、社会の変化がモデル。権力者、その取り巻き、政治体制全般に、必然的に起きる偽善、虚偽、プロパガンダをあまりに克明に描ききっている。ボク的には『1984』を越える、オーウェルの最高傑作。

 

まあ、しかし『1984』もそう感じたが、こういう小説を読むと、もはや現実というものの実在が本当に疑わしくなってしまう。1984はあまりに抽象的な権力状況を描いていてSFだと感じたが、動物農場は完全にリアルな政治の現実だ。

 

これから2040年までには厚労省と、その外郭団体だけでGDPの50%以上を確保し、政府全体では75%になる。それはかなり自由のないプロパガンダばかりの「ヤバい」社会だと思うのだが、ほとんどの人はそういう方向への危機感を感じていないようなのがフシギだ。もはや、今回のコロナで、医療クラスターの権力掌握状況は、完全に露呈しつつあるのだが、、、

 

確かに、人間なんて別に一人10万円もあれば、最低限度の生活はできるから、それだけを国民に残せば国家は問題なく永続する。とすると、勉強ができるようなやつの全員が、役人、政治家、実務法曹、国公立大学教員、政府の外郭団体の研究者(地震研とかね)、医療従事者、になる。実際に、意味のある生産活動を行う人間は2,3割にも満たなくなるという世界、、、、

 

それでも人は別段の問題もなく生き続けるのかもしれないが、そういうの、アリかなぁ??