こんにちは。
退職して無職となったボクだが、今日は旧知の友人である広島大学の伊藤隆太さんから『進化政治学と平和』をもらった。
ちょっと読んでみた。この本はストレートな進化心理学からの敷衍としての、進化政治学が説明されている。それ自体が日本語著作にはほとんどなかった試みなのだが、さらに啓蒙主義的な平和への(当為概念も含めての)模索も試みているのが、ますます素晴らしい。
ボクよりも20以上も若いということで、これまでの進化心理学的な知見をまとめることができるのが羨ましい。一般論としての進化理論の社会科学への応用は、ボクの理解と完全に同じ方向であり、(ボクのようなアバウトな人間よりも)はるかに学者らしくより詳細・丁寧に論じている。さらに具体的・個別的な学問としての歴史政治学にも大胆に切り込んでいるのも、現代という時代への流れを感じる。
ということで、進化論に基づく社会科学、特に進化政治学の進展を知りたい人にはぜひともオススメいたします。ぜひとも読んでみてください。
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