kurakenyaのつれづれ日記

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知能低下の人類史

こんにちは。

 

去年ボクがかなり時間をかけた翻訳書が、最近になってやっと出ました。まあ、トンデモ本に近いように思われるだろうけど、著者たちは至ってマジ。それを受けて、ボクも真剣に翻訳に取り組んだという次第。

 

知能低下の人類史: 忍び寄る現代文明クライシス

 

テーマは、大きく2つあって、

 

  • 1850年以降のイギリスでは、急速に知能が低下している。
  • 知能の上昇・低下は文明の盛衰と対応していて、ローマ・イスラムも同じだった

 

というもの。

 

1については、アイスランドでは1920年以降の遺伝子調査から明らかになっているので、日本でも1950年以降は間違いなく起こっているはず。その速度が、今後は問題になるのだろう。

 

2については、少なくともローマ帝国の盛衰の歴史については説明していると思う。文明の盛衰というのは、多くの歴史家だけではなくて、ボクも長い間不思議だと思っていた。ここでは知能の変化を強調しているが、それだけでなくて人間の気質としてのアサビーヤ(団結力)のような要素を入れると、ますます説得力が高まると思う。

 

ということで、後日また詳しく書きたいが、この本はボクが感じる進化心理学的な人間の社会と歴史への理解のフロンティアだ。気が向いたら、読んでみてください。

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