kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

日本でも知能は低下しているだろう

こんにちは。

 

現代社会では、知的に劣った人間のほうが多くの子供を残しているので、ヒト集団の知能は急速に低下している。このことを書いたのが、ボクの最近の翻訳書である

 

知能低下の人類史: 忍び寄る現代文明クライシス

 

まずは、産業革命から急速にイギリスで知能が低下していることについては、

 

次に、ここ60年間のアイスランドでは、教育年数(大体IQと0.6,―0,7ほどの相関)の遺伝子スコアが下がりつつあることについては、

 

ということで、日本でもこれは疑いなく起こっているはず。なので、実は本の後書きとして、

 

「本書には、日本での知能低下を取り巻く状況については記載されていない。しかし国立社会保障・人口問題研究所による「出生動向基本調査」には、「妻の最終学歴別にみた完結出生児数」という項目がある[i]

一例として第15回調査(2015年)をみると、妻の最終学歴が中卒、高卒、短大・専門学校、大学以上を見ると、それぞれ2.25、1.98、1.89、1.89となっている。過去9回のデータを見渡しても、一貫した傾向として学歴が低いほうが多くの子供を残している。また内閣府男女共同参画局の資料を見ると、平成22年における生涯未婚率は、それぞれ15.5%、8.6%、9.8%、12.8%であり、(平成22年の中卒女性を例外として)高学歴の女性ほど結婚もしていない。これもまた過去30年以上、一貫した傾向である[ii]。一般に教育が結婚を遅らせ、かつ自立できる経済力を与えてくれるからだろう。

 とはいえ、男性の場合、高学歴・高収入であるほど生涯未婚率が低下するので、配偶者である男性の存在は、遺伝子劣化の傾向を弱めているはずだ。これを含めた変化の全貌を理解するには、日本でもイギリスやアイスランドのような大規模な研究が必要である。」

 

と書いた部分があった。しかし、これを書いた後に(当然ながら)いろいろな悶着が起こってしまい、この部分は削除して出版した。でも、これはバカらしいほど当然の事実だと思うので、日本でも遺伝子データを隠さないで、公開してもらいたい!! 

 

まあ、そんなことできるわけないか、、、

 

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[i] 国立社会保障・人口問題研究所『第15回出生動向調査』www.ipss.go.jp/ps-doukou/doukou15/report15html/NSF15R_html07.html

[ii] 男女共同参画局、生涯未婚率の推移www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h25/zentai/html/zuhyo/01-00-20.html