こんにちは。
僕がアメリカの大学院にいたとき、ゲーム理論かとして有名だった教授が授業で言った。
「先日、私のところに、私が使っている自動車保険会社からの手紙が来た。それには「もし あなたが自動車保険料の引き下げをしてほしいのなら、次の欄にチェックを入れてお繰り返して下さい。我々は、保険料を10%引き下げます。」と書いてあった。当然、私はチェックを入れて送ったよ」
??
なぬ??
僕はわけがわからなかったので、聞いた。
「先生、それはただチェックマークを入れて送り返すということですよね。それって何の意味があるんですか? 」
教授いわく、
「そう、不思議に思うかもしれない。これは価格差別 price differentiation なんだよ。高いままでいいという客には割引をしないということだ。」
うーん。なんとなくわかったようにも感じたので、食い下がらなかったが、それにしても変な話だ、単にチェックマークを入れて送り返すだけだなんて!! と思ったのは また僕は20代だった時のこと。。。。
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自分の知的な能力が とことん下がってきた今となっては、こうした価格差別は完全に理解できるようになった。つまり手紙を空けもしないし、単にチェックマークを入れて返事を送り返しもしない客が、かなりの数で存在しているということなのだ。つまりは面倒くさがり屋なのか、情報弱者なのか。
僕の心には、こういう業者はフェアではないように感じてきたのだが、割引券とか、ポイントカードとかも同じようなものだ。気にしない客からは多く取り、気にする客には割引をする。
それはそれで理解できるが、それにしても面倒くさいし、嫌な感じがする。年寄り=情弱には いちいち いろんなことを覚えておくことができない。
若さとそれに伴う情報処理能力の高さは、認知資源そのものだ。IQと呼ぶなら、その通りのものだ。とすると、こうした状況には必然性があるし、ある意味で仕方がないということなのだろう。
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