会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語
- 作者: 田中靖浩
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2018/09/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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たまたま図書館入り口で見つけたので、読んでみた。
イタリアの銀行制度、オランダの株式会社、イギリスの鉄道の発展、アメリカの管理会計など、社会的に重要な制度の歴史的発展を、ダ・ヴィンチ、レンブラント、スティーブンソン、フォード、ケネディ、エジソン、マッキンゼー、プレスリー、ビートルズといった著名人の人生とともに描くという野心的な著作だった。
こうした本は読んでいて楽しい。イタリア、イギリス、アメリカに実在した芸術家や起業家の物語として読める、つまりは歴史小説と行っても良いのだろう。あとはイラストが多いので、つまり絵本としてヴィジュアルに楽しめるところが、ますます楽しい。
皆さんにもオススメするが、1つ言うまでもない注意点は、こうした読み物を読むためには「そもそも世界史全般的な知識」が前提であること。だから一般向けと言うよりは、むしろインテリであまり簿記なんて興味ないよ、という人が読むべきなのだろう。
こうした本を高校生や大学生が読めるかといえば、それはムリ。会計制度の果たす役割を知るためには、それなりに大人になる必要がある。そういう意味で、このサイトを読んでいる人なんかにはぴったりなんじゃないんだろうか?
では次回はヨーロッパ絵画の本について。