縄文人は主にY遺伝子のD2タイプだから、北方適応であることは間違いない。その後 2300年前くらいから、九州に上陸してきた弥生人はOタイプであり、つまりは新モンゴロイドだ。
新モンゴロイドは、アジア人の典型で、平べったい顔、一重まぶた、薄い体毛、といった特徴を持っている。こうした比較人類学については、たくさんのサイトがあるのだが、
http://www.city-data.com/forum/politics-other-controversies/475529-jomon-japanese.html
を見ると、1つの典型的な縄文・弥生の顔の違いがわかるだろう。
ここで、単純に新モンゴロイドは、「より寒冷地適応している」という考えからすれば、新モンゴロイドのほうが高IQで、つまりは西日本の方が学業成績が良いということが予想される。総じて韓国・中国の人口のほうが若干高いIQを示しているようでもある。
この20年ほど、僕も韓国や中国に遺伝的に近い西日本の方が学力も高いんじゃないかな? と思ってきた。しかし、調べてみると、西日本の学力は総じて東日本よりも低い。これは驚きだ。
おそらく、大陸からの渡来人がやってきてからすでに1500年以上が経ち、集団としては、この島だけでの独自の進化を遂げているということなのだろう。こう考えるのは、Hawks et al. 2006 の言う、農耕の始まったこの10,000年間にはるかに多くの遺伝的な変化が起こっている、という主張とも整合する。
今、僕が思う所では、1500年前の知的能力には違いがあったのかもしれない。しかし、その後の長い混血と、北方における淘汰圧の違いと、それに伴う比較的に急速な遺伝的な変化は、北部の集団はより知的に選択されてきたのだ。
ぜひとも、そうした変化をQTLレベルで検証してみたいものだ。(すいません、図がとりこめませんでした m(__)m )