kurakenyaのつれづれ日記

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「文明」読んでみた

文明: 西洋が覇権をとれた6つの真因

文明: 西洋が覇権をとれた6つの真因


「文明」を読んでいる。この本は著名な歴史家であるファーガソンが書いたものだが、いろいろと考えさせられる。


内容については、これから書いていくが、その前にこの本の値段が3465円もすることについて。


これが高く感じられたので、キンドルの原書を読むことにした。だいたい17ドル=1400円で安いが、ボクにとっては大分読む時間が余計に取られてしまうのがネックだ。もっと小さな時から英語で本を読む訓練をしておきたかった、、、、


さて、15世紀、民の永楽帝は宦官鄭和をして、アフリカに至る第遠征を行ったことはよく知られている。当時のジャンク船は130メートを越える巨大な旗艦を持ち、総勢28000人の大船団は、20世紀になるまで、比類のない規模のものだった。


ではなぜ、そのアジアがつづく500年の間に、ヨーロッパに完膚なきまでに敗北したのか? それが本書のテーマだ。いわゆる 大世界史。ファーガソンのいう、西洋の創りだした、科学や医療、その他の6つのキラーアプリについては、また後日。



はい、翌日になりました、すいません、アップ忘れてました m(__)m



ファーガソンは以下の歴史的な事実群を指摘して、「科学」が西洋の世界支配の6つのキラーアプリの1つであったと主張する。



1680年にはウィーンを包囲したオスマン帝国が、なぜだか1700年代以降はヨーロッパ諸国にボロ負けして崩壊していく。敵国では、科学に基づいた大砲などの武器が発達したが、オスマンはそれを学ばなかったからだ。


1420年台には、アフリカまで遠征してキリンを永楽帝に持ち帰った鄭和だが、その後の明の鎖国政策によって、1850年にはアヘン戦争に大敗した。地球の裏側からのヨーロッパ艦隊の火力が圧倒的だったからだ。その間、明は発明を禁止して、いかなる変化も否定する科挙官僚によって、完全に停滞し続けていた。


1600年に世界最大の生産量を誇っていた、堺の鉄砲産業だが、幕府の鎖国政策の結果、19世紀にはヨーロッパ諸国にボロ負けし、維新を迎えている。


これらはすべて、西洋の科学と武器が17−19世紀の間に圧倒的に進んでいたからだ。同時に、社会の理解についても、啓蒙思想の普及で、東洋的な専制政治よりもはるかに効率的な平等な身分制度が確立された。


これらは全く正しくて、歴史的な西洋の躍進の理由としては納得できる。いや間違いない。(明日は第2のキラーアプリであった「自然法思想=所有権の処分権=啓蒙思想」について)。



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さて、以下、racistの蒙昧なる感想。「アプリを載せるには、結局はハードウェアとOSが必要」


「しかし、なぜ現在でも、イスラム社会には数学者も物理学者もいないのか?? イスラム世界の大学には、現在でも物理学も数学もない。


中国人、あるいは韓国人は、なぜノーベル賞を取らないのか?(少なくとも純粋に国内に住む中国人の話だが)。。。


ちなみにフィールズ賞をとった中国人は一人いるが、、中国系オーストラリアとベトナム人に加えて、3人。日本人も同じく3人いる。



すべては、人間の知性のあり方が、論理学や、あるいは自然の法則の探求に興味を示していないからなのではないのか?  


小学生までの勉強は、日ごろも使えるものだし、抽象性も低い。転じて、中学以降の学習内容は、数学にしても、漢字や抽象概念にしても日常生活には不必要だ。じっさい、DQN家庭では、まったく使われていない。


まさに中世以降の数学、物理学の飛躍的な内容は、中学以降の知識と一致している。またそれらは論理と実験に基づいていて、大衆の直感を越えている。とすれば、科学が西洋人(の一部)によってのみ、現在も実践されているのは、その知的興味のあり方と関連しているのでは??」




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