kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

コモディティを作る意義はない

エルピーダが破たんして、日本の製造業もついに終わりか、と思っていたところ、当然ながら、同じような意見はみなさん持っていらっしゃるようだ。

http://www.sbi-com.jp/kitao_diary/archives/201202284920.html
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120228-00000306-agora-bus_all

さて、DRAMコモディティなのは昔からのことで、早晩それは日本で作られるべきものではなくなったはずで、政府が税金をつぎ込んでまで助けるのは、単なる無駄遣いだったのは間違いない。

僕が予想するのは、次はシャープやNEC,パナソニックソニーなどがつぶれるだろうということ。ついにテレビもパソコンもコモディティになってしまったことに気が付いていない(ふりをしている?)からだ。

ここでも、昔は世界を席巻した日本の電機企業がつぶれるというのは残念でもあるが、まあ、付加価値のある商品が作れないのだから仕方がない。 とにかく、サムソンやLGとは価格競争力が違うのだから。

最後の砦である自動車でも、10年代に入って、エンジンのダウンサイジングに日本のメーカーはドイツ各社どころか、フォードにまで大きく後れを取っている始末。果たして、完全なEVになる20年代までの競争に生き残れるのだろうか? ぜひとも、頑張ってもらいたいとは思っている。

とはいえ、先日、友人がヴィッツを買って、170万の支払いは高すぎるといっていた。なるほど、あまりにどうでもいいクラスの車まで国内で生産しすぎだ。こんなことでは、あと10年もしないうちに、韓国産、中国産のクルマに圧倒されてしまうかも。それまでに、メルセデスBMWのような確たるブランドを作れなければ、電池もコモディティである以上は、韓国、やがては中国企業に追い抜かれてしまうだろう。

というわけで、結局残るのは、アップル、グーグル、アマゾン、などの大きな付加価値をもったサービスなのは皆がわかっているのだが、果たして日本語の壁に守られてきた日本人に世界的なサービスを創造することができるのか? でなければ、結局、世界の中で、日本はスケールメリットを生かした韓国・中国企業に製造業を取られて、サービスの競争力もないということで、先進国から脱落してしまうだろう。

Japan が Cool といわれるうちに、何かそれなりの高収益なシステムが生み出されることを期待したいものだ。