kurakenyaのつれづれ日記

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青い目の遺伝子

子どもが小学校へ行ってみたら
クラスメート数人の瞳が青かったということで、
「いいなー、青い目きれいだなーー」といっていた。


青い目がきれいでいいという意見は昔から女性の間でよく聞いたが、
やっぱり美的に訴求することから、ある種の憧れが生じるのだろう。
そういえば、ビスクドールなんかも青い目が多いように思うし、
青い目になるファッション・コンタクトなんかも日本でそこそこ使われているようだ。


ところで青い目の遺伝子についても、
すでにOCA2やHERC2などの遺伝子座が特定されているが、
8000年前くらいにウクライナからバルト三国あたりで発生したこの遺伝子が
どういう理由で広くアフガニスタンから北アフリカまで拡散したのかについては謎が残ったままだ。


「The 10000 years of explosion」では、
たまたま青い目を持っている頻度の高かったヴァンダルなどのゲルマン人が、
ローマの衰亡期にヨーロッパを席巻したことによるのだろうとしている。


同時に著者たちが指摘しているように、
あるいはこの劣勢のアルビノの遺伝子は肌が白くするため、
紫外線によるVitamin Dの皮膚下での合成を助けて、
結果、クル病などのリスクを下げたのかもしれない。


穀物は肉類よりもはるかにヴィタミン類に乏しいので、
そういった遺伝子が農耕文化とともに、
それ以前の狩猟採集よりも有利になったというわけだ。
それで、農耕文化の広がりとともに
アルビノ化の遺伝子は広がって言ったのだろうという。


僕はあまりこの人類のアルビノ化については
これまであまりマトモに考えたこともないので、
今後の研究の蓄積を待ちたい、という程度です、ハイ。