オリンピックで水泳をみていたら、
「国家水泳センター」で行われていた。
体操なども、どうやら「国家スタジアム」で行われているらしい。
この例に明らかなように、小生は長らく、
左翼的な独裁国家のリーダーは、
ファシズムのリーダーと同じくらいに権威主義的だと思っていた。
これはアイゼンクなども旧ソヴィエトの政治について指摘している見解だ。
しかし、ニューヨーク大学のジョストなどによる、
ヨーロッパ政党についての実証研究を見ると、
左翼は右翼ほどには権威主義的ではないらしい。
つまり小生の感じてきた印象は、間違いなのだ。
極端な左翼もそれなりに権威主義的であり得るが、
それでも保守の独裁国家の程度には及ばないのだ。
おそらく、そうなのかもしれない。
しかし、それにしても、
現存する独裁国家の権威主義はあまりにも鼻につく。
比較の対象となるべき現存する右翼的な独裁国家が
まったく存在しないことにもよるのだろうが、、、、
小生の意見はこうだ。
本来、左翼は本来は右翼ほどには権威主義ではないのだが、
それでも、絶対的な権力は人を腐敗させる。
それは進歩主義的な人々に対してさえも当てはまっているため、
いったん、絶対的な権力を握れば、その結果として、
左翼主義国家のリーダーたちも相当に権威主義的になってしまう。
これが本当なのだとするなら、
本当に権力とは甘い蜜の味がするものなのだろう。