僕は去年「デアルとベキダは別のもの」という題で
ほぼ230ページほどの一般向けの原稿を書いたのだが、
残念ながら出版社さんの方で諸事情があって難しくなった
という連絡をもらってしまった(泣)。
で考えても仕方がないので、いつものように、
まずウェブででも発信することにしようかと思い、
今日は目次を乗せて、本文をUPしてゆくつもり。
今は別のプロジェクトに真剣にかかずらわっているので、
終わったころにも出版できなかったら、
他の出版社さんにもお願いしてみようとは思っている。
文章は一般向けではあるけれど、
内容的には僕が長い間考えてきたやや哲学的なテーマを含んでいて、
なかなか楽しい読み物だと思うのです、はい。
それでは新聞の連載小説よろしくご愛読よろしくお願いします!!
???????????????????????
(デアル⇔ベキダ)? 目次
1、デアルとベキダは別のもの
存在のデアルと当為のベキダ
宗教を見ると
学問の世界では
自然・個人・社会の三つの階層
人についてのベキダ
社会のベキダとは
デビッド・ヒュームと自然主義の誤謬
カール・ポパーの批判的二元論
ソーンヒルのレイプ戦略説
「みんなやってるじゃん」という正当化
2、デアル⇒ベキダ:犯罪
実在論vs観念論
人間心理の由来
残ったものが残った
遺伝子を中心に世界を見る
タブラ・ラサの仮説
犯罪という行為概念の自然主義的基礎付け
犯罪のゲーム状況
進化的適応環境が心理機構に反映されるまで
デアルがベキダをつくりだした
4カードゲーム
犯罪・懲罰がないのなら
サイコパスの道徳意識
デアルはベキダを意味しない:再論
X、デアル⇒ベキダ:道徳規範
利他性をめぐる議論
血縁選択
互恵的な利他行為
評判の意義
人格の予測とサイコパス
社会道徳と法律は違うが
X、デアル⇒ベキダ:右翼と左翼
右翼と左翼の普遍性
タカハト・ゲーム
アドルノのFスケールと右翼の利点
民族主義と遺伝的近似性理論
新奇性の追及と左翼の利点
遺伝的多様性と雑種強勢
保守的な性 vs 性の解放
離婚とヴァソプレッシン
右翼と左翼は部屋においてあるものも違う
行動遺伝学でも
大航海時代と起業家精神
左翼も権威主義的でないのか?
X、ベキダ⇒デアル:世界観
ベキダがデアルに影響する
ミーム複合体
自民族中心主義
陰謀理論と危険な世界
成功と失敗の自己責任
犯罪への厳罰
クロポトキンと普遍的な利他行動
無限の人格的可塑性
ポリティカリィ・コレクトな議論
マーガレット・ミードと『サモアの思春期』
自己欺瞞の進化
政治活動とシグナリング・ゲーム
X、ベキダ⇒デアル:政治体制
自由意志と遺伝的性向
啓蒙思想による保守的王制への批判
産業革命と自由の価値の上昇
ゼロサムゲームからプラスサムゲームへ
政治への過剰な評価
アイヒマン実験
ポパーの歴史批判
自由な社会=「強制的」でない社会
オープンソース的なNGO
日本人と小さな政府、自由