zopeの桜井さんから励ましのメールをいただき、
たいへんに心強く感じた（どうもありがとう）。
ＦＬＯＳＳといえば、僕はちょうど２０年前にアメリカで
たしか数学の授業をとっていて、小さなプログラムを書いたことを思い出す。
友人に気安く見せたのだが、その結果を彼が利用したときには
いいようのない嫌な気分を味わった。
思えば、これが「知的所有権」の本質で、
自分が作ったものを他人に勝手に利用されたくない、という感覚だ。
その後、リナックスでFLOSSを知ってからは、
僕は、人は他人のまねから始めるしかない以上は
まねをされることは、むしろ光栄に感じるべきなのだ、
と（理性的に）思うに至った。
先日、山田さんのセミナーでも社会人大学院生から、
「物まねの功罪をはっきりしてほしい」という発言があったが、
明らかに彼は、中国の日本製品の真似を苦々しく感じているようだった。
なるほど、アメリカはイギリスを物まねし、日本はアメリカの製品を真似た。
今度は日本がまねられる番になったということであるが、
それを海賊行為だと非難するよりも、真似されて光栄なことだ、
と誇りに思う方がはるかに気分もいいし、人類にとっても生産的だ。
それを実践できているＦＬＯSS関係の人は本当に素晴らしい。
