kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

金の内在的価値1

今日reachさんという方から
興味深いメールをもらったので、いかに転記させてもらい、
次のポストで小生の返事をupすることにします。

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はじめまして。reachと申します。
私も無政府が正しいという直観を持つ者の一人です。
教養も学識もありませんが、
なんとか無政府資本主義の根拠付けができないものかと日夜考えております。


英文盲の私にとって、
日本語でリバタリアニズムについて学べる本が多くなることは非常にありがたいことです。
だから、蔵さんには多くの著書や翻訳書を出版もしくはWebで公開してもらいたい、
と願っております。


さて、突然ですが、質問があります。
ロスバードは(おそらくミーゼスも)ハイエクの貨幣発行自由化論に反対し、
あくまで金本位制を主張していたようですが、
それはなぜなのでしょうか?


無政府資本主義者としては、貨幣発行権が政府独占でなく民営化されるのであれば、
ハイエクの提案に強く反対する理由はないように思います。
どうしてロスバード達は、民間による自由な貨幣発行では満足せず、
金本位制固執したのでしょうか?
そもそも、金というものは、価値を保障するものとして適切なものなのでしょうか?


私はハイエクやDフリードマンのように、
民間の貨幣発行銀行が金を含む様々なもので貨幣価値を保障し、
競争しあう社会であればよいと思います。
競争の結果として金本位制が勝ち残るのであればそれでいいとは思いますが、
金というものは、人類の文明が発生して以来ずっと過大評価されてきた商品ではないかと考えており、
最終的に金本位制が勝ち残る可能性は低いと思います。



もちろん金には物質的な価値がありますから、
政府発行紙幣ほどに価値が失われることはないでしょうが、
多くの人が金のことを無条件に「価値の尺度」と考えている状況は、
人類の文明が発生して以降ずっと続いてきた金バブルではないかと考えています。


質問をまとめますと、
1.ロスバードはなぜ金本位制固執したのか?
2.金というものの価値はずっと過大評価され続けてきたのではないか?
ということになります。


お忙しいかとは思いますが、時間のあるときにお返事をいただければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。