kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

『適応と自然選択』

こんにちは。

 

久しぶりに図書館を歩いていたら進化論の現代の古典を見つけたので、借りて読んでみた。『適応と自然選択』はG.C.ウィリアムズの有名な本だが、実際に読んだことはなくて、自分の理解では、「集団選択はない」というテーゼを展開した記念碑的著作だと記憶してきた。

 

 

で、いま読んでみると、たしかに「集団選択(群選択)を仮定する必要はない」とは書いてあるが、記憶にあったように、「集団選択はない」とは書いてない。むしろ「それはあるだろうが、ほとんどの場合血縁選択の延長で考えれば良いことで、現実的な集団行動の説明としてありそうもない」ということだった。

 

そうだったのか、やはり偉大な学者の言うことは、その厳密な論理に重要な部分があるものだ。

 

僕は早い時期に、こうしたテーマ、つまり遺伝子が淘汰の単位だということを徹底的に広めたことで有名な、ドーキンスの『利己的遺伝子』を読んだ。それ以来、2000年代まで集団選択をかなり懐疑していた。それからダラダラ生きてきたが、今ではD・S・ウィルソンなんかの影響も受けて、それなりに生物界全般にあるんじゃないかと考え直している。特にヒトでは、疑いなく集団レベルの選択圧がかかってきただろう。

 

ともあれ「種のため」という超抽象的なレベルではありえないが、とある集団がある程度協力して、競合する別の集団と競合する。そうした状況が長期間続く結果、集団のレベルからだけ理解できる行動が進化する状況というのは、それなりに考えられる。

 

人間の場合は、生活史における集団間の戦いが特に顕著なので、今更ここで書く必要もない。だが、そうした集団間の争いこそが、我々の道徳観、つまりは利他主義や友情などの、人間的な感情を生み出したことは、今でも驚き続けている。

 

逆に言えば、集団間の戦争がない時代がこれから何万年も続けば、少年ジャンプ的な価値観(とそれを支えていた遺伝的な神経回路)はすべて雲散霧消することになるということ。。。

 

平和な暮らしは素晴らしいものだが、その代償として失うものはかなり大きいようにも思う。

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不動産からピアノ、中国の高度成長の終わり

こんにちは。

 

中国で不動産が暴落してから、今年からはピアノの売上も激減しているんだと。

 

 

という記事を読むと、日本でもバブル崩壊の90年から激減したんだろうと予想してみた。

 

 

なるほど、81年にピアノの生産台数は最大化しているが、その80年代はエレクトリック楽器が急速に普及して、90年からその販売台数も現象している。実にわかりやすい。

 

さて、ピアノ販売というのはつまりは「豊かさ」の象徴で、庶民の幻想による地位財なのだろう。ということで、今後の中国は、日本のバブル崩壊後の停滞時代と同じ規模の停滞時代が来ると予想される。技術や社会は成熟していくが、急速に高齢化し、活力が下がっていく時代だ。

 

中国の場合は、もう出生率が1.2を切っているので、おそらく日本よりも急速にしぼむだろう。果たして、これから独裁政権は維持可能なのか? さらに台湾への侵攻はどうなるのか? 余談を許さない。

 

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マジンガーZに夢中だった

こんにちは。

 

書店を歩いていると、『昭和40年男』という雑誌があって、表紙にマジンガーZが載っていた事があったと思う。幼かった僕がドハマリのアニメ。

 


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たしか夏のことだったと思う。週末に福井だったかまで家族旅行に行っのだが、どうしても日曜の夕方7時までに帰りたかった。7時に帰ってマジンガーZを見たかったから。ジリジリしながら帰って、死ぬほど急いでテレビのスイッチをつけた。しかし、ちょうど話が終わっていて、マジンガーZがヴィーナスAと一緒に戦いを振り返っているところという場面だった。クゥッッソォォォォ――――!!!

 

僕は大泣きして、激怒して何度も父親をなじった(と思う)。最後に父は逆切れて、僕を頬に平手打ちしたので、さらにしばらく泣いていた記憶がある。今、考えてみると7歳の時、1973年の夏だったんだろう。

 

さて、時は流れて2010年にアメリカにいたとき、若いアメリカ人男性から「おまえは何を見て育ったんだ?」とアニメに話題を振られた。ガンダムの話もしたが、本当は違うんだよ。と言ったら、「マジンカイザーか?」と聞かれてマジで驚いた。昔の作品まで知ってるなんて、信じられないアニメオタクだった。(とはいえ、マジンカイザーはずっと後の続編アニメだけどね。)

 

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という程度のエピソードなんだが、まさに僕と同じ世代の大人向けの「超合金Z」という金属製のロボット・フィギュアが売っていることを発見した。それが7万円とやたらと高いのを見て、当然に自分の世代のアラカンというところを狙っていることが良くわかった。

 

 

こういうのを買う人がいるから、商品が企画・製造・宣伝されているのだ。マジンガーZ超合金フィギュアを買おうと思う人が心からうらやましい。自分はそういう「少年の心」のような部分がものすごく弱く、小さくなってしまった。。。

 

さて誰にでもあるはずの「あの時代、あの感動をもう一度」というのは、ノスタルジックで実に結構なことだ。しかし、それは自分の金でやらなければならない。鉄道マニアは金を儲けて自分の庭で走らせるか、それが無理ならジオラマやるか、あるいはディズニーランドに行ってノスタルジーを楽しんでくください。現在の若者から奪った税金でやろうとしてはいけない。

 

いくぞ、マジンガーZ、パイルダーオン!

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廃車にも納車にもハンコがいるという愚

こんにちは。

 

クルマが一部壊れたので、廃車にすることにした。最近はほとんどノマド生活なので、クルマを置いてある名古屋にいることが少ない。

 

ディーラーから電話があって、廃車にするには、印鑑証明、納税証明、実印、認印などがいるので、持ってきてくれという。

 

日本のクソ複雑、面倒な制度は、本当に死んでください!! マジです。

 

特にハンコ中心の各種証明は、ムダかつ不合理、有害なだけ。どうしてこんな制度が維持され続けるのか? ホントに役人とは自分たちの居場所づくりのムダが大好きで、彼らの仕事は有害な規制だけを作ってきた。

 

どうして日本人ってこんなに政府のクソ規制に従順なのか?? これではクソは降り積もり、日本人の生活は完全に窒息する。もう、そうなりつつあるけど、、、

 

ハア~~ 仕方がないので、近く区役所とディーラーに行くことにします。。。

 

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Garmin買ってみた

こんにちは。

 

シャオミ・バンドを買ってから、いろいろと類似品を見ていたら、ガーミンの製品群がとても人気があることがわかった。特にランナーには大人気。

 

ランナーではないんだが、ガーミン独自の機能に「ボディバッテリー」というものがあった。調べてみると、それは100から5までの目盛りで、「体の調子=残りのバッテリー」を表してくれるというものだ。なんか、いろいろと読んだり、Youtube見ているうちにどうしても試してみたくなったので、Venu3 Sqというのを買ってみた。 

 


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ボディバッテリーはそれなりに機能していて、例えば飲みすぎてあまり寝むれなかった翌日は「眠りが悪い」ということで回復も30-40くらいまでしかいかない。飲まずによく眠れた日は、「よく眠れた」ということで80くらいまで回復している。確かに体調をうまく示しているし、実感にあってる!!

 

それはいいのだが、毎日つけてみると、このスマウォは操作がひじょうに独特で、はっきり言ってわけわからん、使いにくい。同期アプリもなぜか二つに別れていて、使い方も理由もわけがわからない。おそらくガーミンをずっと使ってきた人には理解できるのかもしれないが、後から使い始めた人には直感的に操作ができない。あと、ものすごく指への追従性が悪いので、慣れないと、いや慣れてもとイライラする。

 

シャオミって3000円で、ガーミンは2万円だよ! これだけの値段差は、ほとんどある種のブランドに金を払っているということなのだろう。もはや、多くの性能がこれだけ逆転しているからには、そう考えるしかない。

 


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逆に言うと、それだけシャオミやファフェイにはブランド力がないということになる。おそらく20年以上前のサムソン、LG、ヒョンデなどはそうだったと思う。いまではサムソンなんか、ソニーと並ぶか、ソニー以上だよ。

 

さらには、50年前のソニーセイコーシチズントヨタ、ホンダはブランドというよりも、「それなりで壊れないものを安く売る」というメーカーだった。これは30年以上前にアメリカに滞在していたときには強く感じられた。

 

グランドセイコーはローレックスにはほど遠く、レクサスはメルセデスとは未だに比べられるものではなかった。

 

すると、あと20年もすれば、いくつかの中国企業は、ブランドとして5th streetや銀座にフラッグシップ店舗を構えるようになるということなのだろう。世界は次第に移ろっていく、果たしてそれを見届ける日が来るのか。。。

 

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不正直不動産

こんにちは。

 

これ、いつも言ってることだが、日本の家屋には長い間「断熱」という概念が乏しかった。僕の実家は50年前に建てられたものなので、当時は断熱という概念はまったく存在しなかったはず。

 

で、ストーブを使っているのだが、例えば20度に設定したとしよう。壁が0度の場合、それでも輻射熱の低さから、体感温度は10℃位になるという。実際、僕はおそらく代謝も低く、かつ痩せているので、この歳になると肩部分が寒いというか、痛いと言う感じになる。

 

70を過ぎた母が「寒さが身に染みる」といっていたのもうなずける。

 

で、どうすれば良いのか? といえば、まあ、断熱という観点からは、できるだけ立方体的なマンションに住むべきということになるだろうか。今過ごしているマンションのリビングでは床暖房を入れているが、それ以外は別段の暖房器具が要らないので、壁面の温度というのはものすごく重要なことが実感できる。

 

ちなみにどうして日本の断熱が遅れていたのかといえば、国民の省エネ意識が低かったということは言えるが、主に中小の住宅施工業者の保護、というか圧力があったということはよく知られている。それでスウェーデン・ハウスは圧倒的に優れたものになっている、あとは日本の大手業者では一条工務店だけが突出しているという状況が出来上がったというわけだ。

 

日本の住宅は、そもそも他人に売ることを考えて創られることはほとんどなくて、その家に同じ家族が永住するという前提で、独特の間取りがひじょうに多い。また売ることを考えないから、断熱という初期投資が割に合わなくなる、さらに銀行の融資もノンリコース・ローンであること、など無数の理由から、住宅状況は貧困なままだ。

 

市場のせいということもできるが、これはやはり政府=法制度がとんでもなく悪いということになるだろう。住宅を売り買いする制度も非常に煩雑で、クルマと同じように役所がそうした活動を妨げて、悪徳業者と因習的な悪しき慣行が永続する仕組みだ。

 

どんな業界でも、優良な業者が出てくるためには、そもそも業界への参入障壁を下げる必要がある。日本の不動産取引や賃貸契約の非効率性は、おそらく欧米の100年前ほどになるんじゃないのか。。。

 

 

 

そういうことを改善していくのが、本当の政治家の役割のはずなんだが、、、ザンネンムネン

 

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IWGP2

こんにちは。

 

昨日はIWGPを見た話を書いた。ホントに原作とはかなり違っているけど、宮藤官九郎という脚本家は面白いものを書くことがわかった。芸能人をあまり知らない僕でも、渡辺謙長瀬智也山下智久坂口憲二加藤あいなど、ひじょうによく見かける俳優ばかりが出ている。ちょっと驚きの豪華俳優陣だ。

 

2000年当時の空気感が感じられて、とても人気のドラマであったことがよく分かった。

 

原作はもっと、文章の軽妙さのようなものがその魅力で、主人公マコトももっとトラブル・シューターとしていろいろと努力しているし、非暴力的でもある。キングであるタカシも、ずっとクールな感じで、ちょっと性格が壊れている感じはまったくない。しかし、ドラマでは全体にひじょうに暴力的・性的でエグい感じが強調されている。結局、映像と文章は違うものにならざるをえないということか、、、

 

 

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さて、それはともかく、ダラダラとドラマを見たら、昨日だけで通信契約の30Gバイトを使い切ってしまった。今日起きてみると、死ぬほどネットが遅くて、映像どころか、どのページを開けることもできない。どうやら夜間もアマゾン・スティックが勝手に何かの通信していたようだ。うーん、多分数年前には別になんとか低速通信で生きていたんだが、低速通信ってこんなだったかなあ?? すべてのサイトが数年前よりも重くなっているということは当然なんだろうが、、、

 

 

おまけに北陸ってすごく寒い上に、いつも曇っていて小雨・小雪が降っているんだよね。東名阪に住んでいる人には、耐えられない鬱屈した天気だ。ということで、ネットがないと、なんというか、目が見えなくなったような感じ。そういえば、パソコンがないと、思考能力が奪われたような感じがするのにどこか似ている。

 

つまり現代の生活に、固定回線、あるいは無制限の高速通信は不可欠だということがよく分かる。電気や水というものに近いか。

 

あまりにヤル気が起きないので、新幹線に乗って東京に戻ることにした。ではみなさん、また明日。

 

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