kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

不正直不動産

こんにちは。

 

これ、いつも言ってることだが、日本の家屋には長い間「断熱」という概念が乏しかった。僕の実家は50年前に建てられたものなので、当時は断熱という概念はまったく存在しなかったはず。

 

で、ストーブを使っているのだが、例えば20度に設定したとしよう。壁が0度の場合、それでも輻射熱の低さから、体感温度は10℃位になるという。実際、僕はおそらく代謝も低く、かつ痩せているので、この歳になると肩部分が寒いというか、痛いと言う感じになる。

 

70を過ぎた母が「寒さが身に染みる」といっていたのもうなずける。

 

で、どうすれば良いのか? といえば、まあ、断熱という観点からは、できるだけ立方体的なマンションに住むべきということになるだろうか。今過ごしているマンションのリビングでは床暖房を入れているが、それ以外は別段の暖房器具が要らないので、壁面の温度というのはものすごく重要なことが実感できる。

 

ちなみにどうして日本の断熱が遅れていたのかといえば、国民の省エネ意識が低かったということは言えるが、主に中小の住宅施工業者の保護、というか圧力があったということはよく知られている。それでスウェーデン・ハウスは圧倒的に優れたものになっている、あとは日本の大手業者では一条工務店だけが突出しているという状況が出来上がったというわけだ。

 

日本の住宅は、そもそも他人に売ることを考えて創られることはほとんどなくて、その家に同じ家族が永住するという前提で、独特の間取りがひじょうに多い。また売ることを考えないから、断熱という初期投資が割に合わなくなる、さらに銀行の融資もノンリコース・ローンであること、など無数の理由から、住宅状況は貧困なままだ。

 

市場のせいということもできるが、これはやはり政府=法制度がとんでもなく悪いということになるだろう。住宅を売り買いする制度も非常に煩雑で、クルマと同じように役所がそうした活動を妨げて、悪徳業者と因習的な悪しき慣行が永続する仕組みだ。

 

どんな業界でも、優良な業者が出てくるためには、そもそも業界への参入障壁を下げる必要がある。日本の不動産取引や賃貸契約の非効率性は、おそらく欧米の100年前ほどになるんじゃないのか。。。

 

 

 

そういうことを改善していくのが、本当の政治家の役割のはずなんだが、、、ザンネンムネン

 

_