こんにちは。
今日は自由主義飲み会に築地にて参加。そこで友人と話した話題の一つに 「AIは業務効率を改善するか」というものがある。(奇しくもNVIDIAはMICROSOFTを抜いて、時価総額世界一になったとか。)
常識的にメディアに触れ、実際にいろんなAIを使っていれば、その答えは疑いようもない yes となるだろう。しかし僕は、あまりそういうふうには考えていない。なぜなら、AIは民間の書類作成業務を簡単にするだけではないからだ。
現実には、政府は税の徴収のためにAIを使い、民間は、政府の書類提出の要求に応え、節税するためにAIを使うから、相互にムダな作業が増えているだけの部分が大きい。相手が、石器ではなくて青銅製の剣を使うようになっても、こっちも使えば相殺されてしまう。
日本の書類のほとんどは「何らかの人々の効用を高めること」ではなくて、「役所に提出するため、組織内の了承を得るための形式的な書類」だ。それをどれだけ効率的に作っても、何も生まれない。個人的な30年の大学勤務生活を踏まえて話すなら、「文科省に提出する書類をどれだけ霞が関文学的に完成しても、その効用はゼロ」なのだ。
(ちなみに僕はNVIDIAの未来をかなり昔から信じていて、NVDAへの投資もあって現在の自由主義唱導という(まったく非生産的な)生活を実現している。僕のことを「AIわかってないんじゃないの??」などと批判するのは、控えめに言っても大きな間違いだよ。)
政府は国民からできるだけ多くの税金を奪おうとし、人々はそれに対抗する。この無意味で非生産的な争いに終わりはなく、そこに新しい武器(青銅器の大剣であれ、AIの書類作成であれ)が投入されたところで、全体としての生産物の総量=効用の総量はまったくかわらない。
もちろん、政府や組織が取らない、取ろうとしない部分には効率の改善がある。だが、それは日本のホワイトカラーの仕事では、もはや少ない割合しか占めていない。
なんで、こんな簡単なことがわからないのか??
人間がよっぽどおめでたいのか、あるいは進化的にそれだけ政府が大好きなような脳回路がプログラムされているのか、、残念きわまりない、、
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