kurakenyaのつれづれ日記

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スプーナー翻訳の経緯

皆さん こんにちは.

今月のはじめ,千葉商科大学吉田寛先生という人がいて,この人と日本税制改革協議会というところが主催している「ミーゼス読書会」というものに参加しました.何度か行っているのですが,今年はそこで今夏ミーゼス・インスティテュートに行って講義を聴いてきたという馬場さんという人が,オーストリア経済学について語ってくれました.


馬場さんが遠路はるばるアラバマから,ロスバードの発行していた Left and Right という雑誌の1967年のコピーを持ってきてくれて,そのコピーを一冊もらいました.ところで中を読んでみると,ライサンダー・スプーナーの1882年のパンフレットの内容が再掲されていました.


というわけで,僕はスプーナーの主著「自然法=正義の科学」を翻訳してみました.最初にロスバードによる注釈付きです.全く同じ内容のPDFは

file:///C:/Users/kenya/Downloads/Left%20and%20Right_3_1_7%20(3).pdf


ロスバードも書いているように,スプーナーは自然法自然権主義者です.「自然科学と同じように,自然法が実在している」と考えるのですから.現代の経済学のように,功利主義に基づくゲーム理論に論拠を置くような立場から見ると,かなり違うことは間違いありません.しかし,そうした違いを差し引いても,19世紀に個人主義アナキストであったというのは,すばらしい先見の明だと感服しています.

8月17日のブログに載せたので,ぜひとも楽しんで下さい.

いつかもう少し余裕があるときに,スプーナーの「反逆にあらず (No Treason)」も訳してみたいと思っています.

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それから小さなことですが,前から気になっていたことがあります.それは,このサイトのフォントがあまりに読みにくいのです.今日,そのことを思い出して,ついに読みやすいゴシックとメイリョウに変えました.(もっと早くやっとけよ→オレ).



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