こんにちは。
昨日 魏徴さんのtweetで、この本のことを褒めていたのを発見した。著者の島田裕巳さんは有名な宗教学者で、仏教その他の変化について多くの著書がある。それから、島田さんは、日本の尊厳死協会の会長でもあったはず。
彼の文章は、新聞その他のいろいろなところで読んでいたが、数多く出版されている本を一度も読んだことがなかったので、いい機会になった。
簡単にいうと、「子供はきちんと親離れして、親も親で独り立ちして、年取ったら子供の世話になるな」ということ。北ヨーロッパ人のように、親は自活できなくなったら施設に入らないいけない。そうしないと、子供が介護離職をする羽目になって、最後は、よくある新聞記事のように、一緒に心中するしかなくなるよというメッセージ。
その通りなので、この辺については、あまりいうことはない。ホントにそうなんだが、親の介護をすると子供のメンタルがやられるので、他人である施設の介護者に委ねるべき。そうしないと、共倒れになってしまう。
しかし、島田さんは宗教学からものを見ているので、今後の財政において高齢者の介護がどれだけの国民負担になるのかについてあまり考えてない。(別に批判じゃないですよ。)
例えば、これからは否応なく高齢者医療費が削られることになるだろうと、この時点2016年に軽く書いている。ところがギッチョン、当時もそうだが、2040年まで高齢者人口比は一方的に上昇する。
日本医師会のような圧力団体もあるので、今は45兆円(GDPの9%ほど)の医療費は、少なくとも60兆円まで(GDPの12%)になる。年金・医療・介護の合計は、GDPの40%近くまで、どんどんリソースが注ぎ込まれる予定だ。
なぜか、2022年の現在、選挙の争点にさえもなっていない。こうした現状のガン無視こそが、一番コワイ、、、、
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