kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

知恵よりまずは金をくれ!

こんにちは。

 

ちょっとした理由があって、『21世紀の啓蒙』をザッピング的に見直した。ピンカーによる原題は、”Enlightnment now” で、それを読んだ自分的には、なんかちょっとニュアンスが違うように思うんだが、、、

 

[まとめ買い] 21世紀の啓蒙

 

それはそうと、中にあるアカデミック・ジョークについて再確認した。ボクは、これまでこれを聞いたことがなかったが、興味深いので、ここにテキトーに再現してみよう。

 

「教授会の最中に、ある大学の学部長の前に煙とともに神が現れた。神は「お前に、名誉、金、知恵のどれか1つを授けよう。どれかを選べ」といった。学部長は「私は学者として、知恵を得るために人生のすべてを捧げてきた。当然、知恵を選ぶ!」と言った。神は「わかった」と言って消えた。その後、煙がゆっくりと消えると、学部長は何も言わず、だた苦悩の中に沈黙を続けた。同僚の教授が「どうして黙っているのですか?」と訪ねたると、学長は言った、「金を選ぶべきだった!」」

 

わかるかと思うが、これってつまり「本当の知恵を得たなら、金が一番大事だということが完全に理解される」という皮肉。

 

よくGDPなんて意味がないみたいな左翼がいるけど、それは単に自分が豊かに生きてきて、本当の貧困というものを知らないだけ。例えば、ヘンリー・デイヴィッド・ソロ―なんかが典型的に揶揄される対象になる。「金と最低限の衣食住がなければ、高尚なことなんて考える余裕は出てこない」ということすら想像できない、本当の途上国の生活なんてまったく知らない、というオメデたいルソー的=高貴な野蛮人的な自然崇拝+原始的生活願望。

 

どうしてそういう勘違いができるのか?? ピンカーの主張のとおり、自分の周囲の生活や出来事に惑わされるのではなくて、歴史的なスパンでものを考える必要がある。

 

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