こんにちは。
大学時代からクルマが好きだったが、昔はもっと国産車の中型のクルマ、例えばコロナやブルーバード、アコードやカムリなんかが売れていたし、話題にもなっていた。
今や 田舎で必需品としては軽自動車が売上台数としては40%を占めていて、その反対にメルセデスもBMWもやたらと増えている。
これはセダンというジャンルで一番はっきりとしている。セダンというのは、4人が乗れるし、そこそこスポーティで、伝統的・保守的というスタイルだ。
日本車は全滅状態で、メルセデス、BMW、アウディしか見かけなくなった。おそらくセダンという顕示的な消費財としては、ドイツ車でなくては意味がなくなってしまったのだろう。スーツが高級化するのと同じだ。
反面、ビープルムーバーとしてのミニバンは日本車が圧倒的だから、移動のツールとしては支持されているのだ。この点は、ユニクロ、ワークマンの機能性が庶民から支持されているのと相似形というべきか。
所得格差が増加して、次第に誰もが同じである必要もなくなり、それぞれに資源や興味の異なる状況に応じて、クルマを買わなくなったり、違ったクルマを買うようになったということ。これは日本で言う「中流」、英語で言う中産階級 middle classが消滅しつつあるということなのだろう。
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