Wedgeという経済雑誌がある。これは最初、新幹線のグリーン車についてきた雑誌だったから、まあ、飛行機内の暇つぶし雑誌だったように記憶している。最近はJR駅で普通に売っているが、もともと新幹線はビジネスマンが相手だからだろう、経済関連と最近は反中韓の色合いがとても強いのが特徴だ。
さて先日、そのネット版で、興味深い記事を見つけた。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2067
このところ、ウナギがいなくなってしまったのは乱獲が原因で、マグロもサンマも含めて、そのうちには日本的な取りっぱなしの漁業は成り立たなくなるということ。
そういえば、前にノルウェーの業業を扱った番組を見て驚いたのが、その近代性。巨大な漁船はコンピュータで管理・運行されて、従事者の環境は、最新設備の工場のように清潔で、快適なのだ。
現在の日本の漁業は昔の狩猟活動と同じだ。漁民のみで漁協という排他的な組織をつくり、そこでの漁業権を持っているが、一人ひとりには資源保護のインセンティブがない。つまり、まったくサステイナブルでないのだ。
まさに共有地の悲劇が起こっているのだから、ここでは、二つの道しかない。
1、上記記事の主張のように、全国レベルで、国家によるすべての漁獲量を割り当てるやり方
2、ある海域のある種の漁業権を単一の私有財産にして、競売するやり方
僕としては、いつものように2を推薦したいが、まあ日本人のメンタリティからすると、1しかないだろう。ともかくも、サッサとはじめなければ漁業は全近代的なままで衰退し、魚もいなくなってしまうだろうのに、、、、