kurakenyaのつれづれ日記

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映画の著作権は要らないだろう

映画の著作権がなくなったらどうなるか?については、多くの意見があるが、Boldrin and Levineでは、著作権の訴訟が事実上できない、ポルノ産業を例にあげて、著作権の無意味さをしている。

ポルノ業界は、メジャーの映画よりもはるかにコピーが多いが、監督もスタッフも、出演者も、通常の映画産業よりも多く出演しており、スターの収入は100分の1にも満たない。すべての労働者が、他の産業と同じような限界コストで働いているのだ。


トム・クルーズブラッド・ピットが年収100億は当たり前の状態からすると不満があるだろうが、彼らがハリウッドを離れるとは思えない。彼らがハリウッドを離れて、1000分の1の収入が確保できたら、僕はオドロキだ。


監督もスタッフも同じだろう。おそらく、著作権は「自分が作ったものは排他的に自分のものだ」という実感に基づいているのだが、そもそも「自分が作ったもの」は「他人が作ったものの上に乗っかっている」わけだし、現実の効果としても文化の発達自体には有害だというわけだ。


日本でも誰かメジャーな人がそういった主張をして、ぜひ著作権廃止のさきがけとなってもらいたい。