先日ニュースを読んでいて、
経産省の事務次官が
「断固として60ドルが石油価格のファンダメンタルだと主張する」という
変なコメントを見かけた。
なんというか、投機資金が流れてきているとはいえ、
官僚の発言としてはあまりに政治的だ。
政治というのはつまり、自分の道徳性・倫理性の高さの示しあいみたいなもので、
つまり、クジャクの羽の素晴らしさの競い合いと同じで無意味極まりない行為だ。
事務次官はほんとうのところ何が言いたかったのだろう。
政治家ではない彼が考えるべきなのは、
日本の資源高騰時代における長期的な経済構造のビジョンであり、
古い常識からの政治声明ではないと思うのだが、、、
もともと、中国人は日本人の3分の1、
インド人は10分の1しか炭素を排出していないし、
カロリー摂取も数百Kcalぐらい低かった。
彼らが大量消費に目覚めた今、
当分の間の価格の高騰はやむを得ないと思うのだが。
結局はシェールオイルやメタンハイドレートのエネルギーの増産や、
あるいは耕作地の増大、遺伝子工学の利用によって、
これらの産物の価格はしばらくすれば下がってゆくだろう。
問題があるとすれば、炭素排出量の増大か。
今週の土曜日には勤務先の系列高校で
学生とその父母に体験授業をすることになっているので、
ちょっと、これらについても話してみるつもりだ。
このマスコミのエコ洗脳の時代に、どんな反応があるのだろうか。