こんにちは。
さて とあるYouTuberのビデオを見ていたら、北海道ではセントラルヒーティングが普通である話をしていました。あとはドアや窓がすべて日本式の引き戸ではなくて、ヨーロッパ式の開き戸になっているという話。
これは引き戸の場合には必ず隙間が生じてしまい、断熱効率が落ちてしまうためということなのです。
この家の断熱性能についてはQ値などがあるようですが、もっと本州の家でも徹底してもらいたいです。というか、北欧式に ある程度の誘導があっても良いほどではないでしょうか?
残念ながら、人間は未来のディスカウント率が高いので、長期的な空調の燃料費が低く抑えられても、それを初期投資として大きく支払うのはいやがるためです。よくあるエアコンの例えでは、年間12万円の空調費用が節約できるとしても、初期投資に100万円余計に払う人はとても少ないのです。実際にボクにしても、冬の熱源として電気ガスだけで4万以上、夏にも2万以上支払っているので、このことについてよく考えるべきだったのでしょうが、考えていなかったのも事実です。
リバタリアンのボクが何をおかしな寝言を言っているのか? という意見はごもっともです。つまり情報には処理コストが必要で、通常は周囲の他人の活動がデファクト、ベンチマークになってしまいます。よくよく調べたり、考えたりという費用を支払わなければ、それを乗り越えるというのは難しい。
あとは、当然ベンチマークになっている規格は、規模の経済があるので、本州で一人だけ断熱性の高い家・マンションに住もうとするよりは安上がりになるはずです。ちょうど、北海道ではスタンダードが違うために、逆を行く人は不利益になるように。
たしか実際に、1、2月の家の中の温度を比べると(外じゃないよ)、北海道が一番暖かで20度以上あるはず。ちょうど、北米の家と同じように、セントラルヒーティングのおかげで家の中ではTシャツ一枚で過ごせるのです。もちろん風呂場やトイレでの心筋梗塞による死亡も減らせるし、結局は暖房を必要としないということ=環境負荷も低いのです。
- 作者: リチャード・セイラー,キャス・サンスティーン,遠藤真美
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こういうのは「ナッジ:リバタリアン・パターナリズム」のなかで主張されている内容なのですが、住宅ローンによる直接的な税制控除なんかよりも よっぽどマシです。政府になにか有意義なことを望むのは難しいのですが、よく考えてもらいたいものです。
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