こんにちは。
アルゼンチンで就任したミレイ大統領は、おそらく世界で初めての本当のリバタリアン大統領だと思う。これまでアルゼンチンを支配して、貧困化につながってきた国家介入主義と決別しようとしている。この前 自由主義研究所で訳しました。
さて以下は、彼が署名した300以上の新法のうち、30の経済介入法の廃止の内容。これが、日本人には想像できないほどの、「廃止」の山。 「改正」などといって、ますますゴミみたいに変更する日本とは大違いだ。
- 不動産市場が再び円滑に機能し、賃貸を用意にするための賃貸法の廃止
- 国家が個人の財産権を再び攻撃することがないよう供給法を廃止
- 国がアルゼンチン商人の決定に干渉しないようにするため、ゴンドラ法の廃止
- 特定の権力者のみを利する国家調達法の廃止
- 企業への迫害を避けるため、経済省の価格監視機関の廃止
- 産業振興法の廃止
- 貿易促進法の廃止
- 上場企業の民営化を妨げる規制の撤廃
- 国営企業制度の廃止
- すべての国営企業を公開有限会社に転換、その後の民営化。
- 真の雇用を生み出すプロセスを促進するための労働制度の近代化
- 国際貿易を促進するための関税法改革
- 投資を促進するための土地法の廃止
- 消防法の改正
- 製糖工場が砂糖生産に関して負う義務の廃止
- ワイン部門に適用される法体系の解放
- 全国鉱業取引制度と鉱業情報銀行の廃止
- アルゼンチン航空(Aerolíneas Argentinas)の株式全部または一部の譲渡許可
- オープンスカイ政策の実施
- 外貨で契約された債務は合意された通貨で支払われなければならないことを保証するための民商法の改正
- 前払い医療と社会事業の規制枠組みの修正
- 前払い業界に対する価格制限の撤廃
- 前払い医療会社の社会事業体制への組み入れ
- サービス合理化とコスト最小化のための電子処方箋の確立
- 競争を促進し、コストを削減するための製薬会社制度の修正
- サッカークラブが希望すれば株式会社になれるよう、会社法を改正
- 衛星インターネットサービスの規制緩和
- 観光代理店の独占を排除することによる観光分野の規制緩和
- 自動車登録手続きのデジタル化
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これはスゴイ。こんなに規制法を撤廃した大統領は、人類史にいないんじゃないのか? 少なくても近代史にはいないだろう。2024年は(金融緩和の麻薬がきれて)死ぬほどつらいだろうが、25年以降に期待してしまう。
まったくもって、日本でも農水省・経産省・文科省なんかは有害な法制度を維持するためのゴミ組織でしかない。ミレイが大成功してくれて、日本でも少しは目覚める人が増えてもらいたい。ぜひそうなって欲しい!!
かつてアルゼンチンは(戦前)先進国のGDPだったが、戦後の社会主義者ペロン大統領の全面的な産業国有化を経て、今ではとんでもない貧困と停滞にあえいでいる。この間80年。
とすると、(高齢化が進み、技術変化の速いこの時代)、日本も80年代に先進国だったが、あと20年内にはアルゼンチンのようにハイパー・インフレと停滞に悩むようになるだろう。そうならないと、国民は大きすぎる政府のつくる地獄に目覚めないのかもしれないのが、気になる点だ。
もっと速く気づかないと、手遅れになっちゃうよ、、、
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