こんにちは。
さて もう一つ。5年前の交換所はほとんどWild West状態で、Mt.GoxもCoincheckもハックされたりしていた。規制がいろいろと導入されて、多分安全になったんだろうが、小さな資本では始めることができなくなった。つまりは銀行になってしまったわけだ。
今のフロンティアはLending Serviceで、これは、コインを会社に貸し出すと、会社が借り手に貸し出すことで、利息が得られるというもの。これをやっているのはCoincheck, GMO coin, やあるいはBlockFiなんかだが、こうした交換所が倒産すれば預けたコインは(単なる債権なので)戻ってこない。
2020年の暮にはCREDというアメリカの会社が破産したが、おそらく貸し手にはコインは戻ってこないだろう。つまり貸し出しのリスクはあるのだが、なんか銀行での預金になれすぎた現代人には、銀行の預金保険機構と同じような「保険」があると(なんとなく)信じていて、預けたコインが返ってこないという状況が想像できないんじゃないんだろうか??
銀行業というものは、「金融仲介」だというふうに教えられることが多いが、それが本当だとするなら、こうしたlending こそが、まさに金融仲介そのものだ。だけど、それは違っていて、銀行には特権があるので、仲介機能はそれほどには重要ではない。なぜなら銀行は信用創造の特権によって預かった金銭の50倍以上の金額を貸し出せるからだ。
だが、コインではそういう特権は付与されていないから、こうした保障はできない。この辺がまったくわかってない人が多いようだが、これが近いうちに、なんかの経済問題になりそうな気がして危惧される。
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