kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

主観的な活動の訓練??

幸せの行動習慣4:
何かいいことをする.これはチャリティでもいいし,親切でもいい.こういうことをすることで,自分の自尊心も高まり,相手の感謝があれば,そこで充足感も得られる.いいことをするコツは,いつもよりもまとめて(例えば一日3回など)することで,自分の心象に残るようにするべき.


習慣5:
友人,家族との関係をよりよいものにするために,時間とエネルギーを費やす.これによって,いっそう関係性が深まり,生活が充実したものになる.


習慣6:
ストレスマネジメントを考える.人生には,死別や離婚,失職など いろいろな逆境があるのはしかたがない.こうしたストレスがあまりに強い時には,それについてくよくよと考えるよりも,気晴らしをしたり,運動や旅行などの他の活動をしたりして,ネガティブな心理状態に陥らないことを心がける.


なるほど,こうした活動が充実感を与えてくれるのはよく分かる.実行できる人は少ないように思うので,やはりメンタルなものにも,フィジカルな技術と同じように訓練というものが必要だということなのだろう.


習慣7:
自分にひどいことをした人を許す.これは犯罪などの重大なものから,恥をかかせられる,侮辱される,などといったものを含む.宥恕の文章を書くのが効果的である.この理由は,怒りと復讐,嫌悪感を持ち続けることは,精神の状態を不安定にして,幸せではなくなってしまうから.


これは特に難しそうだ.男性は女性よりもこうしたメンタルなアドヴァイスをあまり聞かない傾向があり,むしろ肉体的,物理的な問題解決方法を好む と書いてあるが,そのとおりだと思う.


問題への主観的な認識を変えるというのは,あまり男性の好みそうなアイデアではないように感じる.ここにも,あるいは進化的な理由があるのかもしれないと思う.


ともかく,「感謝する」というのはボクにもよくわかる気がするが,「他人を許す」というのは,実際にひどい目に合っていなければ,正直なところ,ちょっと実感がわかない.あと,西洋人の思考には,フロイトでもそうだが,感情や感覚を明確に文章化する,言葉にする,という伝統があるように思う.他の幸福習慣でもそうだが,「明示的に文章化する」というのは,あまり日本人のスタイルではないように思うが,逆説的にだからこそ効果があるのかもしれないし,あるいは効果が薄いのかもしれない.まあ,もちろんどんな方法にしても,人による部分が大きいと リュボミルスキも言っているが.


さて,ボク個人は昔から,いろいろと申し訳なく,ひどいことをしてきたタイプだろうとは反省しています.そうであった人には,本当に申し訳ありませんでした.でも反対に,人からひどい目にあわされた記憶はほとんどないし,怒りを感じる人もいません(自滅というパターン当然に多いのですが 苦).きっと学生を教える以外には,ほとんど人と会っていないからなのだろうと想います.皆さんはどうでしょうか?


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