kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

女性の権利と非暴力化

ピンカーは、女性の権利を擁護する社会は、暴力の少ない社会だという。


男は女性をめぐって対立し、暴力に発展することが多いのは当然だろう。暴力に勝った男は、女を所有できるからだ。だが、ここで、女性の権利が十分に理解され、擁護される、つまり女性が自分で配偶者を選べる現代社会を考えてみよう。暴力によって他の男性に対しての身体能力を誇示する必然性は低下し、自然と暴力は低減するという。女性は、そもそも暴力的な男性を支持しないことがほとんどだからだ。


ところで、日本は常に女性の権利については、世界的に低い評価を受け続けてきた。それでも僕の住んでいる近所などでは、姓の異なる二世帯住宅、つまりは夫が妻の両親と同居する世帯、2世帯住宅がものすごく増えている。やはり、女性の意見が優先されると、妻の両親と同居するようになるということなのだろう。この点では、日本でも、社会全体が非暴力化していることと一致する。


さて、ときどきCNN.comを読むが、先日もイスラムでの女性(というより少女)の悲劇が報道されていた。


http://www.cnn.co.jp/world/30005958.html


あるいは、世界に今も見られる魔術の疑いで殺される女性。

http://www.cnn.co.jp/world/30004923.html

http://www.cnn.co.jp/world/30005659.html


夫によって、鼻を削ぎ落とされたアフガニスタンの女性。


http://www.syabi.com/contents/exhibition/index-1359.html


こうした状況では、なるほど女性の権利、いやもっと人間の権利全般が無視されがちであり、そうした行為が常態化していれば、平和で豊かな社会は作れなさなそうだ。ともかくも、女性の権利、子どもの権利は歴史的に軽視されてきたものだが、そうした意識の向上は暴力の低下と相関しているという指摘には、なるほど納得させられる。


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