kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

今の肉にはオメガ3脂肪酸が少ないが、

よく健康関係の本を読むと、オメガ3脂肪酸がいいと書いてある。これは葉っぱや植物プランクトンに含まれている。アマニ油やサケなんかを食べるのがいいという。で、オメガ3脂肪酸の合成に対して、オメガ6脂肪酸が競合的に働くので、そのバランスが大事だという。


http://allabout.co.jp/r_health/gc/300523/


で、ここから「雑食のジレンマ」に書いてある、食肉生産の話になる。


工場生産された牛肉やトリ肉に与えられている飼料は主に穀類なので、野生種や牧草で育ったものに比べて、オメガ3脂肪酸が足りなくなる。

そして、ここから、「各種の肉類の摂取が体に良くないのではなくて、むしろ現代の工場生産された肉類がオメガ3脂肪酸を含んでいないことが、問題なのだ」という考えが成り立つのではないかと著者ポランは主張している。

うーん、これはあるいは本当かもしれない、と僕も思ったわけである。狩猟採集民の時代の肉は、現代の肉よりもいくつかの重要な栄養素を含んでいて、その欠乏が「肉は健康に悪い」という結果になっている可能性もありそうだ。

人間の体のような複雑なものは、ビタミンを摂取すればカッケを防ぐことができるという単純な場合もあるが、なるほどもっと複雑なフィードバックが数多くあって、因果関係がはっきりしない場合も多いのだろう。