kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

マネーへのタグ追跡

LJPでいろいろとリフレについて議論が起こっているのと、名古屋でもついにSUICA(互換)マネーが全面的に導入されるというニュースがあったで、ちょっと関連した話題を一つ。


インフレが産出量を増加させるのか?、あるいはさせるとするなら、それは貨幣錯覚によるものなのか?、さらに公共投資や金融の緩和はどういった経路で波及して行くのか?など多くの問題が経済学プロパーの問題として存在してきた。昔はこういったことは、ほとんど言い争いしか実証方法がなかった。


しかし、今の技術があれば、これも解決可能のように思われる。まず紙幣にRFIDを埋め込む。これは大きさレベルではすでに難しいことではない。そして、決済性のある電子マネーや銀行の預金にも、1円単位で電子タグをつける。これで、流通する決済資金は、少なくとも日銀からは、すべて追跡可能になるだろう。


果たして政府の支出がどういった人に最初にわたり、どのように拡散してゆくのか? 金融緩和はどういった人に最初に便益を与え、信用創造はどう行われ、そしてインフレにつながる、あるいはつながらないのか? 貨幣の流通速度と利子率の関係は、トービンなどが理論家したようになっているのか?  などなど興味深い話はたくさんある。



リバタリアンとしては、こういった政策は個人のプライバシーを激しく侵害するため、望ましいとは到底言えないが、とりあえず長年の経済学の問題には大きな解決となるだろう。どのみち、電子マネーの普及が国家権力と一体的である現在、そうなってしまうのは、時間の問題なのだろうが、、、