kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

閑話休題のlast lecture

後日またGary Beckerによる最終セッションの重要な部分、
思ったことなどにについてはボチボチと書いてい行くつもりだ。


ところで、今日はたまたま帰りの電車で
『The last lecture』by Prof. Randy Pausch at Carnegie-Mellon Univ.
を買って読んでみた。
こういった人生の幕引きの感想は『余命1か月の花嫁』でもそうだが、
Atheistの自分にさえも厳粛な感覚を与える。


著者はカーネギーコンピュータサイエンス学部で
エンターテイメントとの境界領域を扱っていたということで、
小さなときからのディズニーへの夢がどう実現していったかを書いている。
これが、人々の心を打ったのだろう。
もっとつまらない学術的な関心であれば、
これほどまでに人々の共感は得られなかったように思う。
幼いころからの夢、学者としての、そしてディズニーでの人々との交流、
妻との出会い、病気への当惑、今後への不安、
しかし、なお生きて現在の人生を楽しもうとするpositiveな精神。


Pauschは自分の子供の将来にエールを送っていて、
結局「やりたいことをとことんやってほしい」と書いている。
小生も、時々明日死ぬのではないかと、
パソに遺書を残しているが、全く同感だ。
小生の今現在感じるような特定の価値ではなく、
自分自身の見つけ出した価値に向かって努力し、
そして何かを達成し、あるいは感じてほしい。
全くその通りだ。


人が死ぬ間際に残せるメッセージとはどんなものだろう。
それでも子どもに関われず、
かつ金銭的に多くを残せないのはつらい。


カーネギーのSt. Randyのような事例から小生が感じるのは、
この世に神はいないが、しかし、
それでもどういう状況でも希望を持って力強く生きることは可能だということだ。
自分も常にそうでありたい。